【レビュー】仙台ハイランド 観覧車

仙台ハイランド

2015年8月30日で営業終了、とのニュースが流れた仙台ハイランド。
夏の旅行をどこにしようか考えていたとき、公共交通機関で仙台駅から行けるようだったので
閉園約1か月前の7月29日に訪れることにした。

旅行の二週間ほど前からずっと日本の南東に台風が停滞していて、数日前に仙台も予想円に入っていたので
そもそも旅行に行けるのか、ずっと気が気でなかったが
最終的には温帯低気圧となり東日本には来ず、当日は35度近い夏晴れの日となった。

仙台ハイランドへは仙台駅徒歩3分のホテルから出発。
仙山線・作並駅と熊ヶ根駅が最寄りで、地図で見ると熊ヶ根駅の方がわずかに近いようであったが、
熊ヶ根駅は無人駅で電車の泊まる本数がかなり少なく、ちょうどよい時間に電車がなかったため
仙台より約30分の作並駅にて下車。

電話をすると駅まで車で迎えに来てくれる、とのことだったのでお願いして駅前で待つ。
他に中学生くらいの女の子2人と、同じく中学生くらいの男女数人グループがおり、皆同じ迎えを待っていた。
20分くらい後マイクロバスが到着。
仙台ハイランドまでは想像より遠く、優に15分はかかったようだ。

入口前にて降りると、すぐ左に観覧車。

園の前は広い駐車場になっていたが、家族連れが続々と訪れていた。
しかしよく見ると皆浮輪やプールバッグを持っている。
どうやら家族連れは皆、遊園地よりも併設されたプールを目的に来ている模様。

入場券・パンフレット

入園し、横にあるバンジージャンプ台の奥に観覧車。
仙台ハイランドはバンジージャンプでも有名だったようだが、この日は縦(通常?)・横・逆と3つあるバンジーのうち
縦のものしか稼働していなかった。

乗り場。面白い形のベンチがあった。

観覧車はサノヤス・ライド(岡本製作所)製の薄い円柱を横にしたような典型的な形。
色は銀色ベースに赤・青・黄・緑の相撲のまわしのようなラインが入っている。

ゴンドラ内

椅子

2001年設置とのことだが、見回してみると錆が目立ちなかなか年季が入っている。
どこかの園からの移設で、そもそもはかなりの年数が経っているのかもしれない。
回転する音がなかなか大きく目立つ。

景色

園内

併設されているゴルフ場

観覧車裏にある駐車場

横のゴンドラ

バンジージャンプの先に、プール

園内には同じような乳幼児連れの家族と、学生のグループがちらほら。
1992年から10年間、ここに設立当時世界一であった高さ107m、直径100mの大観覧車「アポロ」があったのだが
「古き良き遊園地」といった感じで、現在の園の雰囲気からはとうてい在りし日の大観覧車の姿は想像できなかった。

「大遊園地」という表現が新鮮

園の真ん中あたりにあった碑

正面から観覧車を撮影しようとすると、バンジージャンプが入ってしまい観覧車だけの写真を撮るのは難しい。

以前は、真ん中に赤い円のマークと、同じく赤い歯車型のフラッグガーランド(部屋などに飾る三角の旗のインテリア)のようなトゲトゲがついていたようだが
現在は表側に真ん中の円が欠けて、半円になったものしか残っていなかった。

帰りは電車の時間に合わせて送迎の時間が決まっていたため、
観覧車乗車後はほとんど何も乗らず、1時間弱で園を後にした。

ちなみに仙台ハイランドと私は同い年だった。
今まで一度も訪れたことがなく、残念ながら何か思い出があったわけではないが
同じ年数過ごしてきた園がなくなるのは、なんとなく寂しい気分だ。

帰りの送迎バスから撮った遊園地の看板