【レビュー】神戸ポートピアランド ジャイアントホイール

神戸ポートピアランド

惜しくも2006年3月で25年の歴史に幕を閉じたポートピアランド。
今回はすぐそばの「パールシティ神戸」に泊まったので、近くのパーキングに車を停め徒歩で向かった。
観覧車はかなり遠くからも見える大きさ。
遠くから見る外観が今までに見たタイプと異なるようなので期待。
支柱の色は赤と白が基調になっていて、中心には蜂の巣のように電球が並んでいた。
どうやらこの観覧車は1981年に神戸ポートピア博覧会で建設されたもので、
84年姫路セントラルパークに抜かれるまでは世界1位の大きさでギネスにも載ったよう。

入場口はチケット売り場から人々でごった返し、ディズニーリゾートのような混みよう。
さすが最後の日曜とあって、地元の人々もこぞって出かけた模様。
観覧車は入口と対角線上の向かいにあったが、園内がそこまで広くなく入口すぐのところから見渡せた。
そこは目の前に池があり、向かいの真ん前に観覧車が位置していて絶好の写真撮影ポイントだった。

他の乗り物が待つ人たちで長蛇の列のなか、観覧車は比較的空いていた。
一番奥にあったのと、絶えず少しずつ人を割いていたからかもしれない。
それでも前に3・4組は待っていた。
待っている間に制御室を見ると、最後だからか花束がたくさん置いてあった。

この観覧車は、ゴンドラが変わった形をしていた。
上部が台形のような六角形と言った感じで、色は黄色ベースに赤、白、青のラインが入っている。
係員が扉を開けるところを見ていたら、扉を固定するフックが2箇所ついているようだった。
中に入ると、6人乗りなので結構広い。
しかし気になったのは、少し黄緑に近い緑色で昔の電車を思い出すような椅子。
椅子が左側だけ壁とくっついておらず、少し隙間があり手すりがついていたため、
さらに電車っぽさを助長していた。
その椅子をはじめ25年だけあって年季の入ったゴンドラ内。
天井近くの壁には「アルナ工機」のプレートが。
後日調べたところ、鉄道車両・軽金属メーカーとのことで、どうりで椅子が
窓からそばの支柱を見ると、手の届く範囲に落書きがしてあった。
外側には丸い電球がいくつもついていた。

外を見ると、園外には大きいスーパーや車関係のお店などが並んでいる。
入園ゲート裏はすぐ海かと思っていたが、意外と陸が先まで続いていた。
少し遠くには船やクレーンのような機械があり、東京のお台場にも通じる湾岸の景色。


乗車後は、ポートピアランドの歴史を紹介している場所があったので寄ってみた。
昔の広告や、思い出の写真などが飾られていた。
また、訪れた人が思い出を絵馬に書いて飾ってあるコーナーもあった。
どうやら後のニュースによるとこの日は最後の週末ということで、入場者が1万人を超えたよう。

夜の観覧車が見られなかったのが、最後に心残りだった。

全景

ゴンドラ

制御室と花束

看板

アルナ工機 昭和63年

椅子

ゴンドラ横から

ランド内と陸側の景色

海側の景色

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