【レビュー】グラーツ・メッセ09(GRAZER HERBSTMESSE 09) Das Riesenrad der Gebrüder Boos

グラーツ・メッセ09(GRAZER HERBSTMESSE 09)

グラーツはオーストリアで第二の人口規模の都市。
旧市街の街並みは世界遺産にもなっているが、あまり日本人は観光に訪れないよう。

まずはグラーツ中央駅よりトラム(路面電車)で中央広場へ出た後、別のトラムに乗り換えてシュロスベルクと言う要塞跡へ。
上に登るとグラーツのシンボル、時計塔があり街が一望できる。
旧市街を頭の中に入れた地図を頼りにくまなく眺めていると、シーソーのように動くアトラクションの隣に小さく見える観覧車を発見。
こういうときの方向感覚だけはやたらと冴えている。

ちょうど真ん中あたりに点線のように丸く見えるのが観覧車・・・ちょっとわかりづらいかも↓

今回はグラーツで情報系のイベント「GRAZER HERBSTMESSE 09(秋のフェア)」が開かれており、そこに併設された遊園地に観覧車があることを知った。
イベントはたまたま発見したが、今年の9月26日~10月4日まで開催のようでぎりぎりだった。
グラーツには他に観覧車のある常設遊園地を見つけることができなかった。

シュロスベルクを降りた後、再度トラムで観覧車に向かう。
下車すべき駅名は”Jakominigürtel/Messe”駅。しかし途中でトラムの行き先が分かれ乗り継いだり、駅名が似たようなものばかりだったりで
降りる場所を間違えてしまいかなり歩く羽目に。

正面口はこのような感じ

「メッセ」と言う名前と情報系のイベントということで、企業が社会人向けに開催しているスペースの横に小さい遊園地でも併設されているのかと思っていたが、
会場に近づいてみると訪れている人々は家族連ればかりだった。
グラーツはその前に訪れたドイツやオーストリア・ザルツブルグより国際色豊かで、アフリカ系や中東系の家族も多々見られた。しかしアジア人はほとんど見当たらなかった。
遊園地に向かっているらしき家族の後を追ってイベント会場裏の遊園地にいくも、そこは出口でイベント入場口から入れと追い返される。
イベントと遊園地は同じチケットでの入場となっていた。
チケットは大人6ユーロ。
遊園地側の入口だったこともあってか、多くの人がそのまま屋外へ向かっている。
屋外に出ると、イベント会場から続いた屋根のあるところはビアホールや屋台になっていて、
ソーセージとビールを頬張っている人たちはオクトーバーフェストを髣髴とさせた。

遊園地は期間限定だけあって会場はさほど大きくないが、高さのある絶叫系のアトラクションも多数置かれていて園内はとにかく人で溢れていた。
人ごみを掻き分けて観覧車まで向かう。
大きなプレッツェルのオブジェの隣に、真っ白い観覧車がそびえていた。

また名前が書いていず、券売所のドイツ語(Fahrpreis)を撮影したら実は「運賃」だった。

大人3ユーロ。

観覧車は30~50mほど。
真ん中に支柱のあるコーヒーカップタイプの椅子の上にはさらに透明なプラスチックの壁。
屋根も真っ白

チケットには観覧車の会社名「Gebrüder Boos」

乗車口は3つあり、待っているのは小学生くらいの子供とその家族が大多数。
前回乗っていた人たちが降りると、後ろにいた子は待ちきれずに私たちを抜かそうとして、親に引っ張られていた。

外から見ていたときはあまり回転が速くなさそうだなと思っていたが、乗るとさらに遅く感じた。
前回乗ったRussenradがそれなりのスピードだったので、なんだか中途半端に感じてしまう。
おそらく対象年齢が少し低めなんだろう。




すぐ隣のブランコ型アトラクションの方が高い。

園内を見渡すとこのような感じ

そして乗車口と反対を見ると遊園地とほぼ同じくらいのサイズで広がる工事現場。

遠くの方には小さく先ほど登ったシュロスベルクが見えたが(真ん中の緑の山のようなもの)、「観覧車」としてはなんとも残念な景色だった。

しかし青空に自身の真っ白な胴体はよく映え、被写体としては美しかった。

下車した後はせっかくなのでイベント会場のほうを覗いてみたかったが、時間が押していて結局すぐに出てしまった。
正味30分くらいしか滞在せずの慌しい訪問だった。

結局この観覧車の名前がわからず、帰国後色々探したが移動観覧車なので名前も付けていないのか「Riesenrad」以外の名前を見つけられず。
イベントのサイトを見ると「初めて”Gebrüder Boos”という会社の観覧車が導入」といったことが書かれているようなので、観覧車名は「ボース兄弟の観覧車」にした。