【レビュー】養老ランド 観覧車

養老ランド

10月末で三重県・五桂池ふるさと村の観覧車が世代交代するとの話を聞き、ギリギリの週末30・31日に旅行の予定を組み込んだ。
が、天気予報ではなんと台風接近。
当初予定していた30日土曜日は東海地方に最も近づくということで、多少の雨では動く観覧車もさすがに台風では営業するはずもないので
直前にレンタカーを31日に変更。
ビジネスホテルが多く安く泊まれそうな名古屋に宿を取ったため、30日は土砂降りだったら観覧車はあきらめて名古屋グルメでも回ろうかと思っていた。

そしていざ30日、東京は本降りだったが名古屋駅に着くと晴れてはいないものの明るめの曇り空。
名古屋駅から三重のふるさと村は片道2時間程かかるようだったので、朝7時半のこだまを予約したため10時すぎには名古屋に着いてしまい
早めのひつまぶしランチを満喫した後、せっかくなのでどこか愛知の観覧車に乗りにいこうかと考えた。
しかし名古屋市内のサンシャイン栄・名古屋港シートレインランドは訪問済みだし、東山動植物園は同行者が2ヶ月前に訪れているので外すと市外しか選択肢がなかった。
他に行けるところとすれば、犬山市の日本モンキーパーク・岡崎市の岡崎南公園・碧南市明石公園・安城市の堀内公園などだったが、ガイドを見るとどこも1時間弱。
最寄り駅へ名古屋から別々の電車が放射線状に走っているため、モンキーパーク以外は地図で見ると近そうだが電車だとあまり効率的に回れなさそうな位置関係だった。
その中から同行者が興味のあった岡崎城が近くにある岡崎南公園を選択。事前に営業状況を聞こうと電話してみると・・・天気は小雨が降っており「観覧車に乗るような天気ではないですか?」と聞くと「ちょっと難しいですね」とのお返事。
やはり台風に近い太平洋方面へ向かうと天気が思わしくなさそうなので、内陸方面に行くことに。

そこで思い出したのが岐阜県の養老ランド。
カラフルなミニ観覧車で、古株観覧車がどんどん無くなっていく中、元気なうちに一度は訪れておきたい観覧車の一つだった。
岐阜県だが名古屋からは乗り継ぎがよければ1時間前後で着けるようなので、電話で様子を聞いてみると曇りで雨は降っていないとのこと。

というわけで、前置きがかなり長くなったが急遽養老ランドに行くことに。

名古屋からのルートはJR東海道本線で大垣まで行き、そこから養老鉄道養老線に乗り換え最寄の養老駅へ。
乗り換え案内を調べると、10分後の電車では1時間強で着くが、それを逃すと乗り継ぎが悪いようで2時間弱かかるとの結果。
さすがにそれは避けたい、と昼ごはんを食べていた名鉄百貨店から混雑する駅構内まで駆け抜け、なんとか電車に飛び乗った。
大垣駅に着くと、養老鉄道の入口は自動改札もなく一気にローカル線の雰囲気。
鉄道好きに人気のありそうな2両編成の小ぢんまりとした電車で、地元の学生が自転車を押してホームで待っていたので何事かと思えば自転車も乗車可能な「サイクルトレイン」という形態になっていた。
(平日ラッシュ時など時間帯によっては乗車不可のよう)

電車には観光客も結構乗っており、私達のまわりは40~50代くらいの元気な団体が占めていた。
養老駅に着くとその団体をはじめ乗客の半分くらい降りてしまった。
駅にはひょうたんで作られた「養老駅」の看板があったり、天井から吊るされたひょうたんがあったり、岐阜県の郷土工芸品らしいひょうたんが大々的にアピールされていた。

駅に周辺の観光マップがあったので見てみると、養老ランドまでは一本道で徒歩10分弱のよう。
他にも有名な養老の滝や、不思議スポットで一部には有名?な養老天命反転地など徒歩圏内に色々と集まっていた。
とりあえず養老ランドへの道を進むと・・・これがひたすら上り坂。
なだらかではあるが全く平坦な道にならず上りが続くため、普段の運動不足がたたり500mくらい進んだだけで既に弱音を吐く始末。
後ろを振り返ると、駅前で集合していた先ほどの団体が養老の滝に向かうのか、元気にこちらに向かって歩いてきていた。
10は優に超える年齢の方々に簡単に抜かされるのは情けないと、必死になって歩くと少し大きめの車道を渡ったところで養老ランドの看板発見。

その後も変わらぬ上り坂を上ること約5分、ようやく遊園地の片鱗が見えた。
なんとなく「トゥモローランド」を連想してしまう看板

園内は意外と広いようで一向に観覧車が見えないと思っていたら大きなゴリラのついたフリーフォールなどが見え、最後にカラフルな観覧車が。

入口は駅から一番遠いところにあった。

入場口を入るとすぐ室内になっており飲食スペースやお土産売り場となっていた。
インフォメーションには人がいず、代わりにぬいぐるみが・・・

お土産売り場で購入という不思議なスタイルの乗り物券

屋外に出るとすぐ目の前に観覧車。
高さは12mとミニサイズだが、自身の高さほどの高台に乗っている。
小さいゴンドラは錆びもなくピカピカしていた。

少し前まで雨が降っていたようで、所々地面が濡れている。
観覧車は誰も乗っていず止まっていたが、乗ろうと階段を登ると後ろから係員の方が来て回してくれた。
回ると音楽が流れた。曲は「人形の夢と目覚め」
ゴンドラもミニサイズだし、せっかくなので一人で乗ろうと一人ずつ別のゴンドラに。

頂上に近づくにつれ、乗車口側には今まで登ってきた養老の町が一望できるようになった。
逆側は青々とした山。

下車後、観覧車のある高台から下りてみると椅子や柵なども同じ色合いになっていた。

食堂のような屋内には人がまばらだったが、雨が上がったばかりということでまだ遊園地ゾーンにはほとんど人影がなかったので
お土産兼乗り物券売り場の係員の人に観覧車の前で写真を撮って頂いた。

その後、せっかくここまで来たのでとさきほど観覧車からも見えていた山の頂上付近にある養老の滝へ向かう。

久しぶりのウォーキングにばて気味だったが帰りに下ってくると虹が見えた。

観覧車のバックに撮れれば最高だったのに、と思ったがこんなにきれいな虹を見たのは久しぶりで満足だった。