【レビュー】オクトーバーフェスト(Octoberfest) Russenrad

オクトーバーフェスト(Octoberfest)

オクトーバーフェストには大観覧車しかないと思っていたのだが、
初日に大観覧車に向かって歩いている途中、もう一つアトラクションの間に埋もれた小さい観覧車を発見した。

観覧車はライトアップこそされていたが動いておらず、誰も乗る気配がなかった。
とりあえず写真だけ撮影して、その日は観覧車を後にした。

翌々日、再度昼間に訪れ小さい観覧車に乗ってみることに。



入り口をよく見ると「84」と書いた札が下がっている。
隣にある看板には「1925」のタイトル下にたくさんの昔のこの観覧車と思われる写真。

今日は早速乗っている人を発見。

動画撮影後、一旦大観覧車を撮りに行き戻るとまた誰も乗っていない。
誰か先陣を切ってくれないかと思いながらまた写真を撮っていると、一組の家族連れが乗り込んだ。
そのまま家族は一番上まで上げられたがまだ回転しない様子。ちょうどよいと乗り込むとすぐ回り始めた。

係員はちょっとやる気のない中東系のおじさん。

ゴンドラはベンチを向かい合わせたものにビニールの屋根がついている程度。
座席部分は赤や緑、黄色で4人乗り。
前回乗車の大観覧車ではまだ”観覧”している余裕があったが、こちらは小さいせいもあってか景色を見るのにはせわしない速さ。
恐怖を感じるほどではないが少しの浮遊感もあり、スピードを楽しむにはちょうどよい。

※動画 酔いやすい人は気をつけてください。

写真を撮影し、動画を撮ってもまだ回転が続いていた。
高さがないので遠くまでは見渡せないが、風を切って何周もするので気持ちがよかった。

最高地点から園内を

隣のゴンドラ

見下ろすちょっと裏方が

大観覧車を望む

赤ゴンドラ

下車後、入口向かって右の写真がたくさん貼られた看板を再度撮影。
そのまま少しウロウロしてこの観覧車の名前を探したがそれらしきものは見当たらない。
時間もあまりなかったので、早々にビアホールへと移動してしまった。

この観覧車、後ほど調べたところ”Russenrad”・・・直訳すると「ロシアの車輪」と言う名前で、
看板にあったとおり1925年に製作され今年で84年目という歴史ある観覧車だった。
観覧車通信・福井さんがさらに詳細を調べて下さったところ(ミュンヘン・オクトーバフェストのおみやげ─FWGPさんより)バンドオルガンつきの観覧車としても貴重なものだった。
右の看板には注目していたが、(それでも資料になるような写真はほとんど撮影できていなかった)
左にあったバンドオルガンには全く見向きもしなかった自分の見る目のなさにがっかり。

さらに福井さんが調べられたこの観覧車の出ている映画(映画「カーニバル・ストーリー」("Carnival Story")の観覧車
の動画を見ていたら、自分の想像できないような時代の出来事で
こんな時代を過ごして来た観覧車がまだ活躍していることが、改めて不思議に感じた。