【レビュー】センタービル(Centreville) ウィンドミル・ライド(WINDMILL RIDE)

センタービル(Centreville)

トロント・アイランドはオンタリオ湖に浮かぶ小島で、全体が公園になっている。
島まではトロントのダウンタウンから出ているフェリーで片道15分、料金は往復でC$6.5。
フェリーの行き先は三つあり、観覧車の一番近いセンター・アイランド行きに乗車。
道中トロントのシンボル・CNタワー(553.33mで2007年まで世界第一位の高さだった)を始めとするトロント市街がよく望めた。

島は木々が茂っており、遊び道具などを持ち込んで休日を満喫する家族で賑わっていた。

観覧車はその中にある遊園地Centrevilleにある。
入場料はなく、券売機でのりもの券を購入。
1枚C$0.88で観覧車は4枚必要。

この観覧車は風車型で、アメリカのイーライ・ブリッジ社のもの。
アメリカ最古の観覧車製造会社として観覧車物語にも詳しく紹介されており、
こちらの観覧車はその初代観覧車と同様の長椅子型。
長椅子と風車デザインがとてもよくマッチして眺めているだけでも楽しい。

いざ観覧車のそばに行くと、すごい行列。
並んでいる人々は肌の色もバラバラなら着ている洋服もサリー・イスラム系の頭をすっぽり覆った服など様々。
でも概ねみんな体格が良い。
カナダに来て一番思ったことは、北米系の人といえばハリウッドスターのような外見を思い浮かべていたが、あんな痩せ型の人は一握りなんだなぁ・・・ということかもしれない。

看板の写真ばかりだが、こちらは観覧車のもの。
ちなみに観覧車の名前「windmill」は風車を意味する。

今まで2つカナダの観覧車に乗ったが、観賞用・子供用とどちらもさほどスピードが速くなかった。
しかし今回はようやく海外で定番のスピードを楽しむ観覧車。
外から見ていても日本では想像できない速さなのがわかる。

子供乗車制限の看板も。

乗車する姿を観察していると、一つ乗せた後少し回転させ離れたゴンドラからまた乗降、
全部は入れ替えずぐるぐると数回回した後また違う人を入れ替えている。
それが3ターンで一人につき1回の乗車が終わるようだった。

係員のお兄さんは安全バーの開け閉めから回転までを、長椅子に乗ったり全身を使って流れ作業のように淡々とこなしていた。
よく今回乗降させるべきなのがどこなのかわかるなぁと関心。

ちなみにこのお兄さん、こんな格好がちょっと不釣合いなイケメンだった。

ついに乗車、緊張しながら回転を待つ。
前を見ると椅子の後ろには鷲?の翼のイラストと「BIG ELI(ビッグ・イーライ)」の文字。

そしてついに回転開始。

傍から見ていたときより速く感じる。
ジェットコースターなどに乗った時の胃の辺りがふわっとする感じを久しぶりに味わう。
三半規管が弱いので絶叫系はそこまで得意ではないが、慣れるとスピードが心地よかった。

必死に撮ったCNタワー

後ろのゴンドラ(椅子?)

回転中、左側には帆が

横の柵部分

風車型だけにサイロのような建物(名前がわからず)を模したもの

下車後、右の方から

降りるともう日も暮れ始め、島を後にする人々が大勢。

帰りのフェリーは混み混みだった。

このスリル系観覧車、安全面から今は法律で日本には作れないそうだが
バーがもう少し体に固定されれば他のスリルライドと同じように設置できる気もする。
でもそうなると観覧車型である必要がなくなるんだろうか・・・
と、色々考えたがやっぱり海外に行ってこそ乗れるものとして、またいつか別のスリル系観覧車に乗れるのを楽しみに
日本ではゆったりとゴンドラ型観覧車に乗るのがいいかもしれない。