【レビュー】函館公園こどものくに 観覧車

函館公園こどものくに

函館公園は函館山のロープウェー乗り場専用駐車場から、車で約5分のところにあった。
ナビ通り進んで函館公園らしきものについたが、駐車場を探す為ぐるっと一回りしても観覧車らしき姿は見当たらない。
ちゃんとした入口のような場所付近には駐車場も見当たらなかったので、離れた裏口付近に車を止め中に入ってみる。

公園につくまでも函館山に差しかかっているからか高低差はだいぶあったが、公園内も坂が多かった。
とりあえず入口から右の方に進んでいくが一向に観覧車の姿は見えない。
ひたすら上り坂の歩道を4・5分歩くと、「こどものくに」の門が。
そして木々の間から…だいぶかわいいサイズの観覧車がチラッと見えた。


近づいてみて驚いたのは、初めてお目にかかる「椅子型」観覧車だったこと。
一般的な左右に椅子のあるゴンドラ型ではなく、2人掛けの椅子にビニールの屋根がついており、
乗るとジェットコースターのようにバーを降ろすという形。スキーなどのリフトに屋根がついた、といった感じでもある。
海外にはこのようなタイプも結構あるようだが、日本で見たのは初めてだった。
ただ海外のものは、本当に一人がけの椅子に体がしっかり固定され足はブラブラするものもあるようだが、
ここのものはガラスのないゴンドラを真っ二つに割ったような箱に近い形だった。

こどものくに自体が全体的にこじんまりしているため、係員の人も周りにおらず観覧車も動いていなかった。
近くに乗り物券売り場を発見し、券を買うと共に動かしてもらうようお願いする。

乗り場はゴンドラ型のもののように観覧車の正面からでなく、横に付いていた。
乗り込める高さまでゴンドラを少し動かしてもらい、一旦止めて乗りバーを降ろして運転再開。
後から気づいたが、複数乗る人がいた時は、その都度止めるのか一組ずつ回すのかどっちなのだろう・・・。

回転が始まると、小さい為あっという間に天辺へ。
しかし一番上でも周りの木々よりも低い。その木々の間から、チラッと公園外の景色が見えると
そこには海が広がっていた。
山の中腹の為、少しの視界でもだいぶ高い位置からの眺めになっていることはわかる。
しかし、写真を撮っているうちにすぐに下降が始まる。
下降中は前方にゴンドラの後姿が見え、不思議な感覚だった。


約2ヵ月後の2006年11月に、実はこの観覧車が現存する日本最古のものだということを知る。
(当初は近くの大沼公園にあったものが、現在の函館公園に移設されたとのこと)
実はこの観覧車に乗った後に大沼公園も訪れていたため、
この旅が”現存最古の観覧車を巡る旅”になっていた、という偶然に嬉しくなってしまった。

全景

屋根のビニール

ゴンドラ後ろ姿

ゴンドラ下から

ゴンドラ上から

園内の景色

函館山側

支柱

逆側には海も