【レビュー】ドン・キホーテ道頓堀店 えびすタワー
写真で何度か見た事はあったが、想像より雑然とした中に建っていた。
道頓堀川の対岸から撮影を試みるも、距離が近く観覧車が縦に長いため正面からの撮影がなかなかうまくいかない。
斜め気味に構えてようやく撮影完了。
ドン・キホーテに近づくと、真ん中にある入り口の両脇に観覧車そっくりの飾りが。
上部に電光掲示板がついていて「LOVE LOVE」等色々な文字が表示されていた。
階段を上がると、右手に券売所がある。
値段設定が1ゴンドラ単位に設定されていて、一人だと1,000円、相席の可能性有りの2人券が1,200円、
ゴンドラ貸切4人まで2,000円、ゴンドラ貸切6人まで3,000円。
あまり混んでいなかったので相席は無いだろうと1,200円の券を買う。
乗り場は3階で、記念写真撮影有り。
回ってきたゴンドラを見ると、赤くて真ん丸く、乗車側がすっぱり切り取られ断面図のようになった本体の中に
電車のホームにあるような緑の椅子がこちら側を向いて4つ。
ゴンドラ自体も個性的。
乗車すると、小さいスーツケースを持っていたのだが席の上に置いてくれと言われる。
なぜかと思っていると、リフトのように上から体を固定する鉄のバーが下りてきた。
そして円柱状の上からコンタクトレンズを大きくしたようなカバーが前面に覆い被さってくる。
それとともにゴンドラ内部だけが左側から道頓堀川向きに回転。
一気に視界が開けた・・・と思ったが、まだそこまで高くないので近くの建物しか見えない。
むしろ、汚くて有名な道頓堀川が目下に広がって、お世辞にもいい視界とはいえない・・・。
そのままどんどん上昇。
楕円、と言うより学校のグラウンドのように長い部分が直線になっている軌道なので
上昇中は全く左右への運動は無し。
まるで、低速なエレベーターのようにひたすら上昇する。
下の方ではあまり景色は期待出来ないかな?と思っていたが、
高さがそばのビルよりも高くなってきたあたりから一気に視界が開け心斎橋界隈が見渡せるようになる。
よく見ると、前方に見えるビル群の中に高島屋があり、屋上にある今は動いていない小さい観覧車が見えた。
そして頂上付近に達すると、ゴンドラがおかしな動きを始める。
何かと思っていたら、この観覧車は吊り下げ型ではなく
軌道にゴンドラの外枠が固定された形のため、
ゴンドラの内側だけが水平になるように調整していたよう。
頂上は、周りのほとんどのビルより高い。
ただ、後ろを見ると工事真っ只中であまり綺麗ではない景色・・・。
前方左の先の方には、遠くの山々もうっすらと見えた。
ほとんどが垂直運動なので、上昇中は随分時間がかかったように思えたが下降は早かった。
中の仕組みや乗り心地も普通の観覧車とは一味違った不思議なもので、色々な技術が駆使された最先端の観覧車だなという気がしたが
降りて改めて外観を見ると、やはりコテコテの大阪ならではの派手な装飾で、道頓堀の混沌とした雰囲気に見事に融合しているなと思った。