【レビュー】五桂池ふるさと村 観覧車

五桂池ふるさと村

五桂池ふるさと村は三重県多気町にある地元の野菜などを売っているお店。
ここの観覧車は日本にほとんど残っていない、片側からのみ支えるタイプ。
三重県の中でも伊勢に近く、東京からではなかなか時間のかかる場所にあったが、
近いうちになくなると聞き、どうしても一度乗ってみたかったので何とか予定に組み込んだ。

名古屋から伊勢自動車道を4時間ほど走り、勢和多気ICで下車。
高速料金も結構かかるなと思っていたら、たまたま高速無料実験中とのことで途中の松坂から料金無料という運のよいスタート。
ただ、小雨がパラつくどんよりとした天気だったのが残念ではあった。

この日は夕方の新幹線で東京に戻る予定となっていたため、動物園+遊園地の「花と動物ふれあい広場」がオープンする10時に合わせ少し前に到着。
野菜直売所に入ってみると、地元の方々でにぎわっていた。
新幹線で野菜を持って帰る元気がなかったので、いくつか欲しかったが断念。
そのほかに「まごの店」という地元の高校生がシェフとなっているレストランもあり、以前TVで見た有名なところかな?と思ったが
特に寄ることもなくそのまま遊園地へ。
後にドラマになるほどのお店だったと知り、せっかく行ったのだから寄ればよかったと後悔。

遊園地に近づくと、駐車場からだいぶ高い位置に観覧車の上部が見えた。
10時になったが乗る人がいないのかまだ動いていない。

入口外の案内板には観覧車のイラストも。

券売機で入場券を買い、中に入るとまず小動物がいた。
そのまま観覧車を目指し、ちょっと急な斜面を登る。

観覧車はゴンドラ12基、楕円形で二人乗りだが大人二人だとかなり窮屈そう。
紅白の布の屋根がついている。

いざ着いてみると、やはり観覧車は動いておらず周りに係員もいない。

券売機と観覧車への入口はチェーンで閉ざされ、動く気配もなし。

まさか今日は動かないのでは・・・といやな予感に襲われ、もう一度斜面を降りて入口の人に聞いてみると
観覧車は10時半から稼動とのこと。
とりあえず動くと知りほっとする。それまで付近にいた動物を一通り見に行ったがまだ時間は余っていたため、
いろいろな角度から写真を撮った。


後ろ

近くにあった顔はめの熊にも観覧車イラストが

そして10時半を過ぎたがまだ動く気配はなし。
また不安になりもう一度聞きに行くと、担当の人が遅れているのでもう少し待ってくれとのこと。
そこまで広くない園内はだいぶ見てしまったので、休憩室で休んでいると10分後くらいに観覧車が動き出すのが見えた。
さっそく、また斜面を登り観覧車へ。

係りの人は三重弁?が特徴の50歳くらいの女性の方。
遊園地のスタッフというとおじさんか若いアルバイトの人のイメージだったのでちょっと意外だった。
そういえば旅行に来てから一度も方言をしゃべる人と話していなかった事に気づく。

観覧車が撤去されるということで東京から来たんです、というとびっくりされ
写真を撮るには狭いので二人別々のゴンドラに乗ろうとすると、一緒に乗らないの!?とまた驚かれた。

ゴンドラは確かに今日で引退というだけありだいぶ錆が見られ、キイキイときしむ音が常に鳴っていた。
そんなに高さのない観覧車とは言え、若干恐怖を感じる。

窓がだいぶ曇っていたため、外の景色はぼんやりとしか見えない。
観覧車はふるさと村の中でも一番高いところにあったが、ふるさと村自体が低い山々に囲まれており
頂上まで上っても山の向こうまでは望むことができなかった。

すぐ下にはカメの池

一回転し降りると、係員の方に「二人で乗りなさいよ!せっかくわざわざ東京から来たんだし」
と、もう1回おまけで乗せてもらった。
大人二人だと若干狭い。が、今度はゆったり一周することができた。

そして最後に数枚写真を撮ってお別れ。

残念ながら曇り空で明るい写真は撮れなかったが、観覧車の最後に立ち会うことができ、訪れてよかったと思った。
代わりに別の観覧車が出来るとのことなので、その際はまた是非遊びに来たい。